しらたまブログ

INTJの雑記

INTJがスキゾイドに至るまで

INTJの女は人間関係に苦労する。

上手くいかなさ過ぎて自分は頭が悪いのだろうか性格が悪いのだろうかと色々原因を考えるがやっぱり解せない。MBTIを知ってからかなり腑に落ちた。この記事ではINTJの女がいかにしてスキゾイドと化したかの過程をざっくり説明しよう。

昔、人付き合いは色々難しいので(ほっといてくれたらいいのに女子ってほっといてくれない)試行錯誤を重ねた結果、長い付き合いの知り合いからは「お前は第一印象だけは神がかってる」と言われるほどになった。適度な友好的態度、柔和な笑顔と振る舞い、相手を不快にさせない会話と小さな気遣い、バランスの取れた周りに馴染む化粧とファッション、全て理屈で計算して取り入れた。

INTJにとってお愛想200%くらいで接するとわりと普通の人間ぽくなるらしい。女社会にいるINTJはかなり擬態する。多分見分けるのは難しい。でもこの状態はかなり頑張っている状態なので正直疲れる。妖怪が人間のフリをして街に紛れているのと変わらない。その時の心境は大体

早く人間になりたい。

 

 

 

 

 表面的には穏やかでとっつきやすい見た目とは裏腹に、内面はどんどんと疲弊していく。なんでみんなあんなに平気で人と楽しくしゃべっていられるんだろう。

INTJの女の場合、すごく無意味だと感じているものに時間と労力を割かねばならないジレンマに陥る。

無意味なおしゃべりができるかできないかを周りは重視し、つまらないうわさ話や芸能人の話を終電ギリギリまで付き合わされる。断って帰ったり、少しでも本音をもらそうものなら敵意を向けられる。(多分これは無意識だ)

これは私が地味で大人しいキャラ(に見えるだけ)のせいかもしれないが、うっかり本音に近い言動や「普通」を逸脱する行動をするとすぐに敵意がとんでくる。

「あれ、あなたってそんなキャラじゃなくない?」

「あなたそんな変なもの好きだった?」

「どうせ何かドラマの影響なんでしょう?」

 

他人が自分の想像の範囲内に収まらないと気が済まない人、多いよなぁ。人は案外人の意外な一面を受け入れようとはしない。なんなら平気で人の価値観を否定してくる(よくあるマウンティングの一種だろう)。これにスキゾイドの持つ心理的特徴、侵入不安が強く反応する。自分を勝手にこういう人間だと定義づけられるのも、こうじゃなきゃおかしいと他人の価値観を押し付けられるのも、こうしたらいいなんて頼んでもいないアドバイスでコントロールしようとしてくるのも、うんざりだ。

私はいつまで擬態してればいいんだろう。本音や本当に好きなものはいつ表現すればいいんだろう。だんだん擬態がめんどうになってくる。

そんなわけで、人に対する視線が乾いた木枯らしのごとく冷えきった私は、人に期待することを止めた。プライベートに口を出されるのが嫌なのでなるべく仕事と割り切って礼儀的な会話に留めた。陰口は私ではなく相手の品性の問題として切り離した。感情的な人間を見ると心の芯から冷めていくようになった。人との係わりで好かれたいとか楽しみたいとか微塵も思わなくなった。人とかかわるのはお金のためでしかなくなった。こうして立派なスキゾイドが生まれた。

 

合理を追及すると人はスキゾイドに近づくんじゃないだろうか。